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特集

変わろう!~IT人材特集ページ

  • 2022年11月29日
  • 中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援) 吉田明弘
  • IT人材
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IT化やDXを進めるにあたっては、IT人材が重要!ということが、広く認識されるようになってきました。しかし、IT人材とはいったいどのような人を指していて、組織内にIT人材を揃えるにはどうしたら良いのでしょうか?
本ページでは、IT人材についての情報をまとめて紹介していきます。

IT人材とは

デジタル人材、DX人材などと言われたりもしますが、IT人材とはどのような人材のことを指すのでしょうか。事業や業務でITを活用するにあたって不可欠な人材はどんな人か、少し考えてみましょう。

ここでは、簡単な例として、ホームページはあるものの、これまであまり活用できていなかった事業者を想定します。かつてホームページを作ったときには業者に丸投げで、今となっては載っている情報を更新することもままなりません。

この事業者は、どう変化したら、より良い状態になるでしょうか?

IT活用事例

まず、ホームページを活用することで、もっと多くのお客さんに商品を知ってもらえる、という構想を持ちたいところです。

そこを出発点として「変わろう」と強く想うならば、ホームページについて少し学んで、簡単にホームページを作れるアプリを探してきて、自分たちでホームページを作り始めるでしょう。そして、日々の更新を業務の中で進められる体制を作り、情報を発信していきます。

その中で、どの情報がよりお客さんにとって有益だったのか、集客につながったのか、といったことを、データを元に確かめながら、より効果的な情報発信をしていこうとするでしょう。

このような例を考えると、IT活用においてIT人材に期待される要素は、次の3つではないかと考えられます。

IT人材の3つの要素は、変える、使う、作る

変える

どうしたら今よりハッピーになれるでしょうか。お客さんも、従業員も、経営者も。そのためにどのような変化を生み出したら良いでしょうか。

まずは、新しい方向性を考えられる人が必要です。新しい方向性を考えるには、自分たち自身や、周りのモノゴトを把握しておくと良いでしょう。そして、ITという手段を取り入れれば、いろいろな可能性が出てきます。

ITの素養を持ちながら、新しい戦略を考えられる、というのが1つ目の要素「変える」です。

使う

ITは、導入したらそれで終わりではなく、むしろ始まりです。ITを使って業務を進めるためには、現実にアプリなどを「使える」ことが重要になります。また、最初からすべてが上手くいっているケースなど、ほとんどありません。常に改善が必要ですから、事業や業務の中で生じるデータを活かして、素早く継続的に変化を生み出していく能力も重要です。

データサイエンティストとまで行かなくても、アプリを活用して、商品ごとの販売数やホームページへのアクセス数を分析し、改善を進めていける、というのが2つ目の要素「使う」です。

作る

「システム開発」や「内製化」というと大掛かりな印象を持つかもしれませんが、前述の例のようにホームページを自分たちで作れる、というのも内製化になります。事業や業務を変化させていくにあたって、ベースとなるITを自分たちで変更できると、変化のスピードが速くなります。変化のスピードが速いと、改善サイクルの回転も速くなり、より確かな価値を生み出せるようになります。

ツールや仕組みを理解して、自ら作ったり、変更したりできる、というのが3つ目の要素「作る」です。

経営者も変わろう!

前述のIT人材の3要素をもっと一般化して表現すると、次のようになります。

  • 自分たちが変わりたい方向性をイメージできる
  • データを見て工夫しながら業務を回せる
  • 新しい仕組みを自分で作り出せる

こうして考えると、少なくとも経営者においては、ITの要素抜きであれば、既にできている人が多いのではないでしょうか。ですから、IT人材について考えるときには、まず経営者自身が IT人材になるのが近道です。さらに次世代の経営者であれば、ITの素養を持つことは必須とも言えます。

ただし、IT人材になると言っても、データサイエンティストやAIの専門家にならなくてもいいのです。少しずつITの素養を積んでいきましょう。

また、支援者の方は、事業者がITについて学ぶためのお手伝いができないか、考えていきましょう。

ITの素養を磨くコンテンツ!

支援者向けコンテンツですが、事業者にとっても役に立つ内容があります。(一覧はこちら)

埋もれているIT人材候補

一方で、従業員の中にもIT人材が欲しいという経営者は多いでしょう。従業員にIT人材がいれば心強いです。しかし、多くの中小企業ではIT人材などいないと感じているでしょうし、今から採用するのも難しいと考えているでしょう。

そのようなときには、今いる従業員を改めてよく見てみましょう。

実は前職で普通にITを活用していた従業員がいるかもしれません。

また、今の時代、学校で情報教育が取り入れられることも多いですから、若い従業員が学生時代にITについて学んでいることもあります。それならば、ベテランと一緒に活動したり、業務や顧客について学んだりすれば、事業や業務の改善を進められるかもしれません。

現状はITが苦手そうに見えても、これまでITを使わない改善をリードしてきた従業員がいれば、その人がITの素養を磨いていけば、自然とITをベースとした改善も増えていくでしょう。

ITはあくまで手段の幅の広さを生み出すものですから、事業や業務に向き合って、より良いものを生み出していける人材が、学ぶことでIT人材に変わっていくことは可能です。そして、その候補となるような人材は、既に組織の中に所属している可能性があります。経営者自身はもちろん、そうした候補者に対しても、学ぶ機会を確保していくことが大切です。

IT人材を中心にITを導入した事例

IT人材=プログラマではありません!

IT人材を育成しよう、というときに、プログラミング教育という話が出てきがちです。しかし、この特集をここまで見てきた方には、IT活用において重要なことは、プログラムを書けることではない、ということが、もうお分かりかと思います。
当サイトのコンテンツを参考にして、「変える」「使う」「作る」の3要素を高めていってください。

IT人材の育成

経営者自身、そして従業員が、少しずつIT人材として成長していくために、以下のコンテンツをヒントにしてください。

「変える」ために

事業を「変える」イメージを持つには、やはりITに関する知識を持っている必要があります。

ITの基礎知識を得て、それをIT以外の知識や事業ドメインの知識と組み合わせて、事業のイメージを広げていけるようになりましょう。

「使う」ために

データ分析特集ページ

ITを「使う」にあたっては、システムから得られるデータの活用が重要です。

POSのデータであったり、ネットショップのデータであったり、在庫データであったり、そうしたデータを活用することが、IT化の肝と言えます。

データ分析特集を参考にしてください。

「作る」ために

組織に「作る」という能力が備わると、システムがビジネスと一体化して、素早く変化し続けることができるようになります。

その際には、アジャイル開発を取り入れると、より変化に強い体制や仕組みを構築することができます。また、プログラミングなしでシステムを作る方法としてノーコードツールを活用することができます。ぜひ関連コンテンツを参考にしてください。

アジャイル

システムや仕組みを新たに作るにあたっては、アジャイル(すばやく)開発の基本を押さえておきましょう。

ノーコードツール

ノーコードツールを取り入れれば、いわゆるプログラミング言語でコードを書かなくてもシステムは作れます。

ノーコードツール導入事例

ノーコードツールを活用することで、どのように経営課題を解決していったか、参考にしてください。