動画を作る前に構成を考えておこう 〜動画をもっと有効活用していくには(5)
- 2022年5月26日
- 中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援) 村上知也
- 動画
- 動画編集
前回は動画を編集できるスマホアプリをいくつか紹介しました。
とりあえずやってみることも大事ですが、動画編集は手戻りがあると大変です。
動画を撮影する前に、台本を考えてから始めてはいかがでしょうか?
情報の伝え方には順番がある
動画の作成や編集は、今やとても簡単にできるようになりました。スマホアプリでの動画編集については、第4回の記事「スマホで動画を作るには〜動画をもっと有効活用していくには(4)」で紹介しています。とはいえ、一度撮影して編集した後に、動画の順番や構成を変更すると、作業に手戻りが発生します。数多くの動画を発信していくためには効率的に行いたいものです。そのため、実際に撮影を行う前に、動画の構成を考え、簡単な台本を作っておくことが有効です。
それでは、どのような構成を考えると良いでしょうか。第3回の記事「人を集める動画と購入してもらうための動画の違い〜動画をもっと有効活用していくには(3)」で、動画はお客様への接客であり、接客には伝え方の順番があるということを説明しました。例えば以下のような順番で伝えるとお客様に伝わりやすくなるのではないでしょうか?
大事なことは、誰に見てもらいたいのか、ターゲットを明確にした上で、最初の数秒で興味を持ってもらえるように結論先出しを心掛けることです。
ターゲットを明確にしよう
最初はターゲット顧客を書き出してみましょう。これは動画に限らず、チラシでもホームページでも同じです。誰向けに作るのかは明らかにしましょう。
ターゲットによって発信する内容は変わってくると思います。飲食店の場合でも中高年男性をターゲットに親しみやすい居酒屋の料理をアピールするのか、高級ホテル宿泊者をターゲットに高級レストランをアピールするのかによって、動画のトーンや構成は変わってくるでしょう。
誰に見てほしい動画なのか、一度文字にしておくとぶれないものです。動画を撮っている間や編集している間に方向性が変わってしまうと、どうしても手戻りが発生したり、統一感のない動画になってしまいがちです。
結論を先出しして、最初の数秒で興味を惹こう!
その上で、動画の冒頭は①興味を惹くパートを考えましょう。一番いいシーンを冒頭に持ってくることがおすすめです。みなさんも、始まって数秒で動画を止めてしまう経験は多数ありませんか?最初の数秒で、興味を持って見てもらえるかが決まりますので、冒頭に全力を注ぎましょう。
そして、②納得パートでアピールポイントを並べ、③安心感を出すパートを作り、動画を見て④行動を起こしてもらえる流れが作れると良いでしょう。
各パートの素材やキャッチコピーを決めておく
動画の構成が決まったら、それぞれのパートの写真や動画素材を用意して、各パートのキャッチコピーを最初に決めておきましょう。
簡単な台本の例を掲載します。以下は飲食店の例です。