スマホで動画を作るには 〜動画をもっと有効活用していくには(4)
- 2022年5月12日
- 中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援) 村上知也
- 動画
- 有効活用
動画の種類や使い所について紹介してきましたが、今回は動画の制作についてです。
プロに依頼して作ってもらうのも良いですが、継続的に動画発信するためには、自社である程度、動画を作れるようになりたいものです。
今では驚くほど簡単にスマホだけで動画が作れますので、是非試してみてください。
スマホで動画を作るには
みなさんも身近な動画をスマホで撮影することは多いのではないでしょうか。スマホのカメラの進化で、写真も動画も高画質で撮影することができる時代です。ただし、以前までは、動画編集はハードルの高い作業でした。
しかし、最近では動画の編集も驚くほど簡単になっています。もちろん高度な動画編集を行うのは、パソコン版で少し高価な動画編集ソフトがあった方がいいでしょう。
私自身も動画の編集はパソコンソフトでやっています。しかし、スマホのアプリでも十分に動画編集は可能です。今回は動画の編集に役立つアプリを紹介していきます。
ショート動画をスマホで作ろう
一番簡単に発信できるのは、【特集記事】非対面型で伝える!動画の活用状況〜動画をもっと有効活用していくには(1)で紹介したショート動画です。
ショート動画とは、Instagramのリール、TikTok、YouTubeショートなど数十秒程度の縦長動画のことです。これらの動画は、それぞれのアプリで簡単に編集できます。
例として、以下にInstagramの編集画面を掲載します。
【Instagramの動画編集画面の例】
動画の編集でやりたいことは、以下のような項目になるでしょう。
-
複数の動画や写真をつなぐ
1シーンだけではなく、複数の動画をつないで配信できます。 -
不要なところをカット
冒頭や、最後や不要なシーンをカットします。 -
字幕や効果音をいれる
必要に応じてキャッチコピーや効果音を入れます。 -
再生速度を調整する
テンポがより求められる場合は、○倍速にできます。 -
動画の明るさや背景効果を入れる
動画を撮影するときに明るさは大事なので、なるべく撮影時に光を気にしたいところですが、万が一暗かったときに撮影後に明るさも調整できます。
この程度であれば、SNSの無料アプリで十分に編集できてしまいます。高機能なパソコンソフトに比べると、できることは少ないですが、少ないがゆえに操作は簡単です。ぜひ作ってみましょう。
現状として、特にショート動画は注目を浴びていますので、各プラットフォームでも優遇されている状態にあります。例えば、Instagramでも以前から正方形サイズの動画(Instagram Video)がありました。そして、後から縦長サイズのショート動画リールのサービスが登場しました。
再生回数を確認すると、リールのほうが圧倒的に再生回数は多くなっています。リールの方がユーザに目立つ位置に配置されていることが原因だと思います。今後、変更はあるかもしれませんが、今から動画を撮るならショート動画がおすすめです。
更に効果的に編集するスマホアプリの例
SNSの標準のアプリだけではなく、様々な動画編集アプリが登場しています。例えば、アプリ「Vrew」はAIを使って、文字起こしを自動でやってくれます。滑舌良く話せば、ほぼ間違いなく聞き取ってくれます。もちろん、漢字の誤変換はありますが、そこはアプリ上で簡単に修正することができます。
また、少額でも有料のアプリを活用すればさらに編集範囲は広がります。例えば、アプリ「VLLO」では、動画内に写真や動画をワイプで入れることができます。
VLLOまでいくと、かなり高機能な動画編集アプリになります。YouTuberでも、スマホのこのアプリだけで動画を編集してアップしている人がいるくらいです。
まとめ
いくつかのスマホアプリを紹介しました。どれが一番よいかというより、使い分けていくことが求められます。しっかり作り込んだ動画を発信する場合もあれば、ちょっとした発信をSNSでやりたい場合もあると思います。
自分にあった動画発信のスタイルを決めて、スマホアプリを使い分けて動画作成にチャレンジしていきましょう。