【経営課題】 業務を効率化してミスを防ぎ、顧客満足度も高めたい
飯沼さん「オーダーを手書き伝票で受けていたため、注文内容を機械に入力するという二重作業が発生し、会計ミスも起こっていました。また、混雑時にはホールからキッチンへのオーダーの連携がスムーズにいかず、調理ミスが発生することもありました。」
白川さん「私もプライベートでPizza Yujiさんを利用するたびに、レジの打ち込みに時間がかかり、お客様をお待たせしていることが気になっていました。創業からずっと関わってきたので、会計時のもたつきでお客様を取り逃してしまうのではないかと心配し、雑談の中で、それとなく飯沼代表にお伝えしました。」
【導入】担当者が同席し、スピーディーな選択・導入をサポート
導入システム:飲食店用オーダーエントリーシステム『でん票くん』
飯沼さん「課題解決のためにOESの導入を考え、独自に調査・検討しましたが、どのように自店に適したものを選択すればよいのかわかりませんでした。また、大手ベンダーの製品は初期費用やランニングコストが高く、OESを導入することの費用対効果も図りかねていました。そうした悩みを寄居町商工会に相談したところ、白川さん経由で埼玉県産業振興公社のICT活用コーディネーターをご紹介いただけました。」
白川さん「IT導入には第三者の視点も大事です。ICT活用コーディネーターのヒアリングには私も同行し、飯沼代表が必要としているOESのイメージや、選定における優先順位を具体化していきました。」
飯沼さん 「提案されたOESは、自分の調査では気付かなかったものでした。それらをまずは試用し、使い勝手が悪ければ他のものを試すという形で比較検討した結果、機能やコストを考えて『でん票くん』が良いと感じました。普段から使い慣れているスマートフォン・タブレット端末であるため、説明書がなくても感覚的に使えたのが良かったです。サポートは電話・メールで相談できるため、困ったときにもすぐ連絡できる安心感もありました。」
白川さん「経営にはスピードが大事です。相談は計3回でしたが、初回に課題ややりたいことを明確にし、さっそくOESの提案を受けました。飯沼代表の試用結果を私にフィードバックしてもらい、それを私がICTコーディネーターに事前に伝えて、2回目の相談では『でん票くん』の契約内容などをコーディネーターが調査したうえでアドバイスにつなげました。3回目の相談は、実際に契約・導入後のフォローアップで、メニュー表の入れ方などのアドバイスを受けています。」
【効果】集積データの活用が容易に
飯沼さん「ITを導入したことで、毎月の売上などの数字をいつでもどこでも確認できるようになり、とても便利です。昨年度の同時期のデータから、今年度の仕入れの量やタイミングなども予測できます。売れ筋商品もわかるため、今後は集積したデータをもとに新商品の開発に繋げていきたいと考えています。」
白川さん「IT導入は効率化の要ですが、事業者さんの考えや経営方針をしっかりお聞きしたうえで進める必要があります。たとえば、Pizza YujiさんではOESと同時にテーブルからのモバイルオーダーの導入も可能でしたが、『お客様とスタッフの交流も大事にしたい。ファンを増やしたい』という飯沼代表の考えから、導入を見送りました。これからも地域の皆さんに愛される飲食店としてますます発展されるよう、伴走しながら支援してまいります。」
【Pizza Yuji】
Instagram:https://www.instagram.com/pizza_yuji/
代表:飯沼 佑治