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特集

ネットの広告は効果が出るのか?(4) 〜SNS広告の活用

  • 2022年3月11日
  • 中小機構 中小企業支援アドバイザー 村上知也
  • ネット広告
ネットの広告は効果が出るのか?(4)のサムネイル画像

今回は、広告の中でもSNS広告について、どのように出稿していくのかを解説します。

前回の記事では検索広告を紹介しましたが、SNS広告と検索広告では使いどころが変わってきます。
詳しくは、ネットの広告は効果が出るのか?(1)〜広告を実施する前に考えることも参照してください。

消費者が検索するということは、明確なニーズがある場合が多いので、成約率は高くなります。一方でSNS広告はある程度のターゲットは絞れるものの、まだニーズが顕在化していない消費者に対して広告を見せることになるので、成約率は検索広告より下がりがちです。

SNSの広告活用は、以下の図表のように、まだ当社の商品サービスを知らない消費者に対して、認知をしてもらい興味・関心を持ってもらうことが目的になるでしょう。

 

他社がどんな広告を出しているか見てみよう

自社の広告をする前に、他社がどのような広告をしているのか確認しておきましょう。実際にSNSを開いて、どのようなキャッチコピーと写真、動画で広告を出しているのか見て参考にしてみてください。

また、以下の広告ライブラリサービスで、他社が過去にどのような広告をだしていたのかも閲覧可能です。出稿している会社名で検索することができます。

 

(出典)画像は下記URLのMeta社のホームページより転載
https://www.facebook.com/ads/library/

Instagramの広告を出す前の準備

今回は、実際にSNSの中でも、Instagramで広告を出す流れを紹介します。事前準備としては、ビジネスアカウントに変更しておく必要があります。ビジネスアカウントに変更すると広告出稿の他、インサイト(アクセス解析)も見ることができるようになります。

なお、InstagramはFacebookと同じくメタ社が運営していることから、Facebookページとの連動や、支払い用のクレジットカードの設定が事前に必要となります。

 

(出典)画像は下記URLのMeta社のホームページより転載
https://business.instagram.com/getting-started?locale=ja_JP

Instagramのスマホアプリで広告を出す

それでは、実際に広告を出稿していきます。一番シンプルな広告として、すでにInstagram上で投稿した内容を広告するには、「投稿を宣伝」ボタンを押すと設定が始まります。

最初に、目標を選択することで、自社のWebサイトへ誘導したり、Instagramのプロフィールページへ誘導したりと、広告先を指定することができます。

次にオーディエンス(ターゲット)を指定します。地域を絞ったり、性別や年齢で絞ったりすることができます。興味・関心で絞ることもできますが、どこまで正確に絞れているかは多少疑問が残るところです。

 
              (出典)画像はMeta社のホームページより転載
 
             (出典)画像はMeta社のホームページより転載

そして最後に広告予算を設定します。図表の例では、3千円を6日間と設定をすると、2,600〜6,800のリーチが行われるという推定が表示されます。リーチとは、Instagramの広告が画面上に表示される回数になります。

18,000円で6,800人にリーチできたとしたら、2.6円強で1人に広告が見てもらえることになります。2,600人にリーチだと6.9円強ですね。

このように検索広告に比べて価格は安いです。ただし、消費者としては画面に広告が表示されたとしても、よほど興味をひく内容でないと、実際にクリックしないでしょうし、広告がクリックされたとしても売り上げにつながるのかは別の問題になります。第1回でお伝えしたように、広告で誘導するページを事前に充実させておくことが重要です。

まとめ

今回はスマホアプリから簡単にInstagram出稿できることを紹介しました。実際は、パソコンの広告マネージャーでより細かな設定をして、動画広告であったり、複数枚の写真を使って広告を出したりできます。

ただ、パソコン版はスマホ版に比べるとできることが多いので、少し操作が複雑になります。そのため、慣れていない方は、一度スマホで出稿してみるのがいいでしょう。

いずれにしても、どんな写真とキャッチコピーを見せればお客様が反応してクリックしてもらえるかを少しずつトライアンドエラーで実験してください。

より成果の高い出稿ができるようになったところで、予算を増額するなど、ステップを踏んで進めていただければと思います。

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