ネットの広告は効果が出るのか?(2) 〜ネット広告の種類
- 2022年2月2日
- 中小機構 中小企業支援アドバイザー 村上知也
- ネット広告
ネットの広告には沢山の種類があります。どのような種類があるのかをお伝えするとともに、よく使われる、検索広告とディスプレイ広告について解説していきます。
前回は、「広告を実施する前に考えること」を紹介しました。今回は、ネット広告の種類と使いどころについて考えていきます。
ネット広告の種類
広告の以下の他に種類は多数あります。中心となるのは、検索エンジンでの検索結果で表示されるリスティング広告、ホームページを見ているときに表示されるディスプレイ広告、ソーシャルメディアを見ているときに表示されるSNS広告が挙げられます。
Googleの広告の種類を確認してみる
Google広告だけをとっても色々種類があります。その中でも下図の赤枠で囲んだ検索結果へ連動する検索広告と、サイトでのバナー表示されるディスプレイ広告がよく使われてきました。ただし最近では、動画広告であったり、地図に表示されるローカル広告であったりもよく使われるようになってきました。私自身はGmailを使っていますが、Gmail内に表示されるファインド広告もよく見かけます。
検索広告とは
検索広告については、下図の例のように、「リフォーム」というキーワードを検索すると、検索結果に広告が表示されます。広告の出稿の仕方については第3回の記事でお伝えします。
検索結果では、検索順位が1位のホームページより上位に表示されます。お客様が沢山検索するキーワードに出稿すると、多くのお客様を自社のホームページに誘導できます。
そしてクリックされるたびに広告料がかかってきます(クリック課金)。
広告単価は人気が高いキーワードほど高くなります(入札制)。
例えば下図によると、「リフォーム」というキーワードは月間50万回程度検索されますが、競合企業が出稿していることが多く、高額なときには、1クリックで474円かかることもあります。
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告は、ホームページ内に表示されている広告です。こちらは検索結果の結果ではなく、たまたま閲覧したホームページに表示されます。
よく見かけるのが、一度見た商品の広告が継続的にディスプレイ広告に表示されるケースです。そういった場合は、ディスプレイ広告でリマーケティングを行うと、ユーザを追跡して広告を表示することができるわけです。一人の消費者としては、あまり追跡されて良い気分はしない広告ですが。
どの広告を選べばいいのか?
それでは数ある広告の中でどの広告を使うのがいいでしょうか?それは集めたいお客様(消費者)の状況によって異なります。
例えば、下図では「買う気満々」と表現していますが、すでに買いたい商品やサービスがある、購入直前のお客様には、検索広告が向いているでしょう。お客様のニーズは顕在化しており、商品に関するキーワードを検索して調べるからです。検索した際に、キーワードにマッチする広告が表示されればお客様を自社ページに誘導するチャンスですね。
一方で、まだお客様のニーズが潜在的な状態で、具体的に買いたい商品のキーワードが決まっていない場合は、もちろん検索してくれません。その場合には、ディスプレイ広告やSNS広告などで、お客様が探していなくても、こちらから見せていくことが必要になるでしょう。お客様の目に入れてもらい、需要を喚起していくわけです。ただし求めていない人にも広告は表示されてしまいますので、無駄な広告が増える可能性はあります。
IT支援力アップミニ講座では、今回の記事を分かりやすく紹介する動画を公開していますので、是非、参考にしてください。
次回は、検索広告でどのよう成果を出していくのかをお伝えしていきます。