ネットの広告は効果が出るのか?(1) 〜広告を実施する前に考えること
- 2022年1月12日
- 中小機構 中小企業支援アドバイザー 村上知也
- ネット広告
Webサイトでもネットショップでも集客が課題になることは多いです。
集客を実現するためにはネットの広告を活用するのも良いでしょう。
ただし、広告はお金がかかります。
無駄な広告予算を使ってしまわないように、事前に考えるべきことを紹介します。
ネット広告を出す前に考えること
ホームページを作っても、ネットショップを立ち上げても、サイトに人が来訪せず、問い合わせや売上に繋がらないことはよくあります。集客する手段は色々とありますが、ネットの広告を使うのも一つの作戦になるでしょう。確かに広告を使えば、サイトに人を呼ぶことはできます。
ただし、広告する前に必ず考えてほしいことがあります。果たして広告で人を呼んでも、皆さんのサイトから問い合わせはされるでしょうか?ネットショップなら売り上げは上がるでしょうか?
是非一度、ユーザの気持ちになって考えてほしいです。私がお客さまなら、このサイトから問い合わせをするだろうかと。
当たり前ですが、広告はお金がかかります。そして広告を使うと、人は呼べますが、ほとんどの場合、売上や問合せといった成果を保証するものではありません。
実店舗をオープンすることを想像してみてください。新規オープンするので、地域にチラシを配布したり、駅前に広告を出せば、ある程度のお客様は訪問してくれるかもしれません。しかし、商品の品揃えや陳列が悪かったり、接客が悪かったら、お客様は失望して、もう二度と訪問してくれない可能性が高いです。
ネットでも同様で、お客様を迎え入れる準備ができていないのに、広告を実施しても無駄に終わることが多いです。
ある程度はコンバージョン率が高くないと、広告を実施しても、目の荒いざるで水をすくっているようなものです。まずは広告でお客さまを呼びたいページの内容を充実させるところから始めるべきでしょう。
ネット広告で成果を出すには
それではネット広告で効果を出すにはどうしたらいいのでしょうか。ネット広告はテレビのマス広告と違って、ターゲットを絞り込めるのがメリットです。そのため、誰が見てもいいような広告を出すよりは、特定のターゲット顧客に絞って広告を出すことが求められます。
ただし、広告でターゲットを絞っても、商品やサービスの紹介ページが絞れていないと、広告は無駄に終わるケースが多いです。以下の例を見てください。
例えば工務店が、「木の家」に関する広告を出したとしましょう。検索ワードや広告文面、広告の写真などに木の家を使って広告を出します。そして広告を押して自社のサイトのページに誘導します。このページを着地ページ(LandingPage)、通称LPと言います。
上記の図表のように、広告の内容とLPの内容がずれていたら広告の成果は下がります。木の家を作りたいと思って、広告をクリックしたのに、木の家だけでなく鉄筋の家も出てきたり、どんな家でもお任せください、と言われると、なんだか騙されたような気分になりませんか?
こんなアンマッチなことは、しないと思うでしょうが、多くの広告で見られます。広告自体には特徴的なメッセージや写真を出しているのに、いろんな情報が記載されているページへ誘導しているケースは多いものです。
広告で成果を出していくためには、ターゲットを絞って、ターゲットに合った、内容が絞り込まれたページを作るところから始めましょう。
IT支援力アップミニ講座では、今回の記事を分かりやすく紹介する動画を公開していますので、是非、参考にしてください。
次回は、ネット広告の種類や使い分けについてお伝えします。