特集

メルマガ配信のデータ分析から来院者の増加に取り組む接骨院の事例

  • 2021年7月7日
  • 中小機構 中小企業支援アドバイザー  眞本崇之
  • メルマガ配信
  • データ分析
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自社で保有する顧客リストに対して直接アプローチすることにより、顧客との関係性構築から来店、サイトアクセスといった行動へと誘導し、売上げを獲得することができるようになります。
今回は、メルマガ配信を実施している整骨院の事例を取り上げ、データ分析、データ活用方法の取り組みと成果を紹介します。

企業の概要

地方都市にあるR接骨院では、ご来院された患者様に会員登録を促し、不定期にメールマガジンを送っていましたが、予約につながるような効果はほとんどない、という状況でした。

現状分析

使用しているメルマガアプリのデータを確認したところ

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・約180人の患者様が会員登録をしている(登録者数は最近増えていない)
・開封率は毎回30-40%台で推移している
・メール内リンクはほとんどクリックされていない
・メルマガ配信による来店予約に至っていない(と思われる)
というような状況でした。

課題解決の方向性

当院で送付しているメールは、患者様の目には止まっているものの、定休日のお知らせが多く、メルマガ活用の目的やゴールを再確認することが必要でした。
配信データを分析しながら、配信内容や表現方法を改善していき、来院者の増加を目指すことになりました。

実施したこと

・メルマガ配信ターゲットの選別とサービス特化
美容メニューのキャンペーンを推していくことになり、女性患者向けにメルマガを活用することとしました。
女性向け美容メニューですので、配信者は女性(約130件)と選別をしました。
まず、メルマガごとの目標として、反応件数を設定しました。効果測定の方法として、「メルマガで見た」といって予約電話をした方を「正」の字でカウントするように集計をすることにしました。

・1回目の配信
1回目の配信は、配信者を女性に限定して約130件を配信しました。メルマガを見て来院された方は6名となりました。開封率、クリック率、反応率はそれぞれ下表のとおりです。

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過去0か1件程度だったクリック数が、キャンペーン内容に魅力があったため、8名(反応率は約20%)に増加し、キャンペーンリンクをクリックした8人のうち、6名が来院されました。キャンペーン自体の魅力は、十分だったと判断しました。

・1回目のメルマガの改善点と改善策
開封率は実施前(30%程度)と変わらなかったため、メールを開封してもらうために目を引くメールタイトルを検討しました。
反応率(開封したひとのうち、キャンペーン内容を見た人)が20%程度のため、お得なキャンペーン内容に気づいていない方が多い印象でしたので、読みにくい文章を少なくし、イメージ画像を配置することにしました。

・メルマガ登録促進
メルマガ登録者を増やすために、スタッフがお声がけしやすいような手書きのご案内資料を作成し、スタッフから会員登録を促す声掛けを徹底するようにしました。結果として、登録者は1ヶ月で30人ほど増えました。

データ活用(改善)の成果

この状態で、2回目のメルマガ配信を行い、その成果を確認しました。

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新規登録者のおかげで、2回目のメルマガの開封率は40%と高く、開封者の絶対数が増えました。
反応率が30%を超え、リンクをクリックした20人のうち来院数は10名と、1回目のメルマガと合わせて、16名の来院者増となりました。

配信数が少ないため、率の変動は大きくなってしまいます。しかし、来院者数が増加したため、それぞれの取組では改善の成果が出ていると評価しました。

それぞれの観点で、1つずつ改善を行ってみると、少なからず何かしらの成果は出ているとデータが証明してくれます。
このようにデータを基準にすることで、適切な対策を打つことができ、また改善に対する効果(メルマガ配信から来院されているのか否か)を、データで見ることで、効果を定量的に判断することができるようになりました。

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