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中小企業白書の2024年版概要が発表されました。
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2024/PDF/2024gaiyou.pdf

中小企業白書をすべて読み込むのは大変だと思いますが、概要版だけでも目を通しておくと、中小企業の動向、そして施策の背景がつかみ易くなります。

本メルマガでは、2024年版中小企業白書概要から、デジタル化に関する部分を紹介します。

デジタル化に関して白書で割かれるページ数は減少

白書は、その年のテーマによって掲載される内容が変わります。デジタル化に関しても、言及が多い年と少ない年が存在します。

たとえば、2018年の「深刻化する人手不足と中小企業の生産性革命」や、感染症下の2021年「危機を乗り越える力」における「事業継続力と競争力を高めるデジタル化」のように、記載が多かった年には多くのデジタル普及の動向に関するデータが掲載され、それに基づいた提言も行われました。

今年の白書では、デジタル化自体への言及量が減っています。ある程度のデジタル化が進んだと考えられ、次の段階（DX）へ進むべきタイミングであるといえます。

一方、小規模事業者のデジタル化の進展は大企業に比べて遅れており、支援者による伴走支援のもとでのデジタル化支援が求められています。白書によると、人手不足は依然として大きな課題です。特に、小規模企業では新規採用が難しくなっており、従業員の高齢化が進むことで人手不足のさらなる加速が懸念されています。

このような状況から、省力化投資の必要性も増しています。省力化投資によって、効率化だけでなく売上の増加が見られるというデータも掲載されています。今期から始まる「中小企業省力化投資補助金」は、ロボット等の人手不足解消に効果があるハードウェアに限定されています。

また、白書には日本の中小企業におけるソフトウェア投資の割合が低いというデータが示されています。目に見えるハードウェアへの投資だけでなく、ソフトウェア投資の割合を増やすことも必要です。ソフトウェア投資を支援する策としては、IT導入補助金などの活用が挙げられます。

デジタル化の伴走支援を！

2024年版中小企業白書概要では18のテーマが提示されていますが、最後の18番目のテーマは「中小企業・小規模事業者を支える支援機関」でした。

伴走支援が求められていることは変わりませんが、その中にデジタル化の伴走支援が求められていることは、前回のメルマガで紹介した「DX支援ガイダンス」でも述べられていました。
◆DX支援ガイダンスが経済産業省から発表されました
https://ittools.smrj.go.jp/info/feature/ldbn8o0000001cot.php

白書では、小規模事業者と同様に支援機関の人手不足・ノウハウ不足も課題として挙げられています。このような状況下でデジタル化の伴走支援を行っていくためには、デジタル支援力の更なる向上が求められる一年になりそうです。

今回のメルマガの内容は、以下の記事でもまとめていますので、ぜひご確認ください。

◆2024年版中小企業白書・小規模企業白書概要(案)が発表されました
https://ittools.smrj.go.jp/info/feature/ldbn8o0000001jw6.php

中小機構からのお知らせ「カーボンニュートラル支援」について

2050年までの「脱炭素社会の実現」を目指し、中小企業・小規模事業者にも「カーボンニュートラル」への対応が本格的に求められることが想定されます。カーボンニュートラルへの取組みは、地球環境に貢献することに加えて、取引先からの信頼性向上や新たな需要の獲得・資金調達手法の拡大など様々な効果が期待されています。
この度、地域の支援機関のみなさまが事業者支援を行うにあたり参考となる支援事例を、J-Net21にて公開いたしましたので、ぜひご覧ください。

◆支援機関によるカーボンニュートラル支援事例
https://j-net21.smrj.go.jp/special/cn2050/index.html

また、事業者のみなさまには相談窓口を設けておりますのでぜひご利用ください。

◆カーボンニュートラル相談窓口
https://www.smrj.go.jp/sme/sdgs/favgos000001to2v.html

ＩＴプラットフォームここからアプリ事務局からのお知らせ

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