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特集

リアルタイムで位置や到着予定時刻が分かるので送迎利用者も安心

  • 2022年11月18日
  • 中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援) 並木博
  • 送迎バス管理システム
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自宅の近くまで迎えに来てくれる送迎バスは非常に便利な交通機関です。
しかし、道路の渋滞や事故、大雨や積雪などの影響を受けやすく到着予定時刻がずれてしまい送迎利用者を不安な気持ちのまま待たせてしまうことも少なくありません。
また、急遽バスに乗らない(またはその逆)ことになった時にはバスのドライバーに乗車キャンセルの情報が届かないと、来ない人をバスが待たなければならないなどといったトラブルが発生しやすいです。
今回は、このようなトラブルを未然に防ぎ円滑な運行を可能にする送迎バス管理システムをご紹介いたします。

位置や予定が分からないと困ります

バスの位置が分からないと、バスの到着を待っている送迎利用者からいつ頃バスが到着するか問合せがあっても明確な回答ができないため、送迎利用者はいつまで待てば良いか分からないままバスを待たなければなりません。

また、送迎利用者の突然のキャンセル(または突然の利用希望)があった場合、情報がドライバーに届かなければ、来ないはずの送迎利用者を待つこととなってしまいます。乗車中の他の送迎利用者も巻き込まれとても迷惑します。

このような顧客満足度も下げてしまうようなトラブルを防ぐため、近年ではGPSを利用したバスの位置の提供を主とした様々な機能を持った送迎バス管理システムが活用されています。

送迎バス管理システムの主な機能とメリット

GPSによるバスの位置情報のリアルタイム把握

送迎バスが今どこを走行しているのかをGPSを利用してリアルタイムに確認することができるため、送迎利用者からバスの位置について問い合わせがあったときも正確な情報を提供することができます。また、走行履歴が残るためバスが正しいルートを走ったか、どこで渋滞に巻き込まれたかなどが分かりルートの管理に役立てる事ができます。

バスの位置情報や到着予定時刻を送迎利用者に提供

送迎利用者のスマートフォンに専用のアプリを提供し、バスがどこを走っていていつどこに到着するのかといった運行情報をリアルタイムで提供することができます。送迎利用者はバスの位置や状況を確認できるため、悪天候時などに到着直前まで屋内にいるなど状況に合わせて対応することができます。

送迎利用者の急なキャンセルや緊急時などの情報をドライバーと共有

乗るはずだった送迎利用者が急にキャンセルした場合、送迎バスは乗車予定地で待つなどの対応が必要になる可能性があります。乗るはずだった送迎利用者が実際には乗っていなかった場合、降車時や後の確認で不在が分かり状況を確認しなければならない事態へと発展する可能性もあります。

しかし、運行管理者からドライバーへ緊急の連絡が行えるため利用のキャンセルや急な利用希望にも円滑に対応することができます。また、万一の事故や災害の発生時にも運行管理者と連絡を取り迅速に対応することができます。

送迎バス管理システムの選び方

送迎バス管理システムの多くがGPSを活用しバスの位置情報を取得・提供する機能を持っている為、どのような管理がしたいか、どのような情報を誰に提供するか等、実現したい(重視したい)業務やサービスの内容によってシステムを選択しましょう。例えば、常に最適なルートに改善していきたいといった場合は、過去の走行データを記録し最適なルートを提案してくれる機能があると良いです。運転中の急ブレーキや急ハンドルが発生した箇所を把握できれば安全運転への取り組みに活用することもできます。また、幼稚園や学校などでは出欠席を管理するシステムとリンクできる機能があると良いでしょう。その他、運動場や体育館への送迎や遠足などの外出する行事にも対応できるシステムや、「渋滞のため遅れています」というような文字情報をテロップとして送迎利用者のスマートフォンに表示できるシステムなどもあります。

送迎バス管理システムは、送迎利用者や保護者の安全への意識の高まりなどにより、更なる管理の徹底が求められてきています。位置情報や到着予定時刻の提供だけでなく、乗車状況のリアルタイム把握や安全かつ円滑な走行ルートの選定など管理機能の充実・強化は避けられない状況と言えるでしょう。送迎利用者のニーズを把握し求められている情報やサービスを提供できるように上手に活用していきましょう。