ITプラットフォームへ移動
特集

一元管理でスムーズな施工を実現! 工事管理システム

  • 2023年7月6日
  • 中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援)  並木博
  • 工事管理システム
  • 建設業

建築などの工事では様々な業者と関わりながら納期までに完成を目指さなければなりません。「馴染みの業者さんだから」「いつものやり方だから」と言って電話・ファックス・メールで連絡を取り合っていませんか?「この会社はこのやり方で」と個別対応していませんか?ひとつのミスでスケジュールが大きくずれてしまった経験のある管理者の方もいらっしゃるかもしれません。
今回の特集では、案件ごとにデータを一元管理し円滑に工事を進めることができる工事管理システムをご紹介致します。

工事管理システムの主な機能と効果

工事管理システムには、管理、調整、コミュニケーションなどいままで人がアナログで行っていた基本的な業務をシステム上で実現している製品が多くあります。工事現場に関わる様々なデータをクラウド上で集約し一元管理することで、自社から離れた現場でも距離に関係なく最新の情報を共有できるシステムも増えてきました。

工事管理システムの主な機能についてご紹介致します。

・現場情報の一元管理
工事案件ごとに現場の情報を一目で確認できるようクラウド上で一元管理します。工程表や進捗状況、図面や写真をシステム上で共有し常に最新の情報を閲覧・使用することができます。電話やメールで問い合わせたり、いちいちFAXで送信したりする手間も必要無く、担当者間の認識の違いを防ぐ効果もあります。
打ち合わせ内容や入金の管理、原価管理や発注・支払い管理機能を備えたシステムもあります。

・スマートフォンやタブレットで現場から情報を登録
現場担当者がスマートフォンやタブレットでシステムを使用することが想定されていて、自社へ戻らずに情報を共有することができます。現場の写真をスマートフォンから直接アップロード、最新の図面を現場でダウンロード、担当者同士が複数人同時にチャットで連絡しあうことや現場から報告書をアップロードすることもできます。

工事管理システムの選び方

管理する工事案件の規模や案件数、施工内容などによって必要な機能が異なるため、選定の際には自社が行っている業務内容、システムが搭載している機能、必要なコストを照らし合わせて、無料試用期間なども活用しつつ検討しましょう。

また、現場担当者がタブレットやスマートフォンで使いやすい作りになっているか機能面や使い勝手を確認することも大切です。
他システムとの連携機能があれば、自社で使っている会計システムや給与計算システムなどとの連携が可能となる場合もあるので、今後変えていきたい自社業務の理想形をあらかじめ想定してデータの連携可否や連携方法も調査するなどし、無理のない範囲で拡張性も考慮しましょう。

ホワイトボードにスケジュールを書いてシフト調整したり、受信したFAXをエクセルに手入力して印刷してFAXで送信したり、出退勤時刻を現場で台帳に手書きしたりといった従来の作業は一番慣れている方法ですが、もしかしたら困っていることに気づいていないだけなのかもしれません。もしこのような作業を行っていて、もっと円滑に業務を進めたい、施主の満足度を上げたい、原価を抑えたいと考えていたら一度工事管理システムの機能を確認してみてはいかがでしょうか。

ここからアプリに掲載している工事管理アプリは、以下のページよりご覧いただけます。

https://ittools.smrj.go.jp/app/result.php?is_clear=&app_purpose%5B%5D=p07-a30