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特集

今が商圏を広げるチャンス。ECサイトで全国から注文を受けてみませんか。【中小企業のためのクラウドサービス/アプリ分野紹介 第8弾 BtoC EC】

  • 2019年9月25日
  • 中小機構 中小企業支援アドバイザー 高見康一
  • アプリ分野紹介
 

 ネット通販(EC)の利用者が年々伸びています。博報堂生活総研によると、1年以内に、オンラインショッピング(インターネットなど)で買い物をした人は、2018年にとうとう50%を超えました。さらに、オンラインショッピング(インターネットなど)で買い物をしたいと考えている人も50%近くに増えてきています。

買い物プロセスは大きく変化している。

 ネット通販(EC)の利用者が年々伸びています。博報堂生活総研によると、1年以内に、オンラインショッピング(インターネットなど)で買い物をした人は、2018年にとうとう50%を超えました。さらに、オンラインショッピング(インターネットなど)で買い物をしたいと考えている人も50%近くに増えてきています。

オンラインショッピング

若者層だけではない。50代でも半分以上。

 こういった話の際に、よく聞くのが「どうせ若者だけでしょ。うちの商品は大人の方向けだから関係ないよ。」という言葉です。でも、その常識もすでに通用しません。博報堂生活総研で同じデータを年齢毎に見てみると、60代の方は少し低いですが、20代~50代の方の比率はほとんど同じということが分かります。さらに、どの年齢層も年を追うごとに利用率が伸びています。60代以上の方の過半がオンラインショッピングを利用するようになるのはそう遠い未来ではないように感じられます。

オンラインショッピング

「モール型」と「独自型」

 オンラインショッピングの需要は年々増えており、今後ますます増えていく事も予想される状況です。小売業の企業や店舗は、この波に逆らっていては、経営環境が悪化していく事が予想されます。波に逆らわず、むしろうまく乗りこなすためにはオンラインショッピング需要を捉えるための「ECサイト」を立ち上げていく事が必要になります。
ECサイトを運営する方法は、現在大きく「モール型」と「独自型」の2種類があります。
 「モール型」とは、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」など、大手サービス業者が展開しているサービス上に自社サイトを構える方法です。実店舗で例えると、商店街やショッピングモールにお店を構えるようなものです。また、最近では自社サイトを構えるのではなく、自社商品だけ登録しておくようなサービスも多く見られるようになりました。こちらは、スーパーなどの棚を間借りして、自身の商品を置いてもらうようなものです。
 「独自型」とは、自社のWebサイトなどにショッピングカート機能を実装する方法です。実装するためには、もちろんWebサイト自体に大きな改修を行うのも一つの手ですが、ショッピングカート機能のみを提供している「ECアプリ」を自社Webサイトに連携するという方法もあります。

売上につながりやすい「モール型」、顧客囲い込みに向く「独自型」

 では「独自型」と「モール型」どちらで始めるのが良いでしょうか。もちろん各企業の種々事情によってどちらが良いかは変わります。それぞれのメリットを簡単にまとめてみます。

「モール型」
メリット①:集客力を補うことが出来る
メリット②:信頼感を補うことが出来る
「独自型」
メリット①:ブランドコントロールがしやすい
メリット②:テナント料などが比較的安い

 「モール型」は集客力や信頼感を出店しているモールに補ってもらうことが出来る為、売上につながる確率は比較的高いでしょう。ただ、その分顧客は「自社」の商品ではなく「モール」の商品として自社商品を見ることが多いです。その意味では「独自型」の顧客は正に「自社」のサイトに訪問して購入をするので「自社」への意識は高まります。また、サイトのイメージも自由にレイアウトできるため、ブランドイメージの印象付けもより効果的に行ことが出来ます。比較的テナント料や手数料が安いのも特徴です。

ECサイトの始め方

「モール型」

モール型

①出店申込

 まず、モールを提供している企業のサイトに行き、申し込み手続きを行います。会社の情報や扱う商材、担当者の連絡先などの入力が必要になります。

②店舗づくり

 承認が下りたら、今度は店舗づくり(サイト構築)を行います。商品情報やキャッチコピー、支払方法や配送方法などを入力していきます。モールによって異なりますが、大体はそのモール専用の構築ツールが用意されており、そこに情報を入力していく事で構築が可能です。

「独自型」

独自型

①ショッピングカート機能の実装

 実装方法は「サイトの改修」と「ECアプリ連携」の2通りの方法があります。「ECアプリ連携」はサービスを運営している事業者のサイトで利用登録を行います。

②店舗づくり

 ショッピングカート機能の実装ができたら「モール型」と同様、店舗づくり(サイト構築)を行います。商品情報やキャッチコピー、支払方法や配送方法などを入力していきます。「ECアプリ」では、モールと同様、構築ツールが用意されていることが多いです。

③運営スタート

店舗づくりが終われば、運営を開始します。

自社の商品を全国へ

 事業環境は日々大きく変化しています。昨年までは順調だった商売が今年はさっぱりなんて事が全国、全世界で起こっています。一方で、地元では売れなくなった商品がある人たちには大人気であるといった事例も起こっています。自社に合った形でECサイトを構築し、商圏を広げることで自社の商品を必要としている人たちを探していってみてはいかがでしょうか。

ここからアプリ「BtoC EC」STORES.jp
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