利用者の意見や感想は業績アップの道標!WEBアンケート作成システム
- 2022年7月5日
- 中小機構 中小企業支援アドバイザー(経営支援) 並木博
- WEBアンケート作成
- リサーチ
商品やサービスを利用した人からの意見は、改善や新商品開発を行う上で客観的かつ貴重な情報です。
紙媒体と比べユーザー(回答する側)も手軽に利用できるので近年では多くの企業が採用しています。
WEBアンケートシステムの利用にはどのようなメリットがあるのか、自社に合うツールを選ぶ際のポイントなどをご紹介します。
WEBアンケート作成システムとは
「WEBアンケート作成システム」とは、インターネット上でアンケートフォームをユーザーに提供し回答を回収・集計することができるツールのことです。
見込み客の情報、製品利用者のレビューなどマーケティングの推進につながる情報を集めることができます。
WEBアンケート作成システムを導入した際のメリット
WEBアンケート作成システムの活用には、以下のメリットがあります。
(1)アンケートフォームを作成する工数を省くことができる
アンケートフォームやお問い合わせフォームなどを自社WEBサイト上などに設置しようとすると、本来であればHTMLやJavaScriptなどのプログラミングの知識・技術とフォームを作成するための期間が必要になります。
しかし、多くのWEBアンケート作成システムでは、テンプレートを選んで項目を設定していくだけでアンケートフォームが作成できるため、プログラミングの知識は必要無く、専門知識の無い方でも手軽にアンケートを実施することができます。
(2)ネット接続環境と管理者権限があればどこにいてもアクセスできる
テレワーク等で社外にいる場合でも、インターネットに接続できる環境と管理者権限があればアンケートフォームを作成することや回答を確認することができます。
(3)アンケートフォームへの誘導も回答の回収もかんたん
紙媒体でのアンケートの場合、ユーザーへアンケート用紙を送り(ユーザーがアンケート用紙を手に入れ)、回答を手書きで記入し、企業へ郵送やFAXで返送するといった手順に数日かかります。
WEBアンケートの場合は、アンケートフォームへのURLをユーザーに送り、スマートフォンやパソコンの画面で回答してもらうだけで回答が回収できるので、企業側もユーザー側も圧倒的に簡単になります。
(4)自動集計で分析もかんたん
紙媒体の場合は回答をひとつひとつExcelに入力するなどの手作業が発生し、長い時間がかかるだけでなく入力ミスが発生するリスクもあります。
WEBアンケートの場合は、ツールによっては回答を自動集計する機能や解析機能が提供されているものもあるため、大幅な作業時間の削減が実現でき、正確な集計を行う事ができます。
WEBアンケート作成システムの選定方法
「WEBアンケート作成システム」は、大きく下記の2種類に分けることができます。
(1)自社サイトにアンケートを設置。自社で回答者を募る「アンケートフォーム作成ツール」
自社で独自にWEBアンケートを開催したり自社サイトにアンケートフォームを設置したい場合は、「アンケートフォーム作成ツール」を選択しましょう。
アンケートフォーム作成ツールは、企業が独自にアンケートフォームを作成し、フォームのURLやQRコードをSNSや広告などを使用して配布、回答を回収します。
【ここからアプリ掲載 アンケートフォーム作成ツールの例】
・「問合せ管理」アプリ formzu(フォームズ株式会社)
・「問合せ管理」アプリ formrun(株式会社ベーシック)
(2)ツールの提供会社に回答者を準備してもらい開催する「ネットリサーチツール」
「ネットリサーチツール」と呼ばれるサービスでは、WEBアンケートを開催した際の回答者を準備してもらうことができます。
調査会社などのサービスに予め登録している回答者へWEBアンケートを依頼するので自社で回答者を集める必要がありません。 アンケートフォーム作成ツールと比較すると、フォーム作成機能がシンプルなものが多い傾向があります。
自社ホームページと比べ違和感の無いアンケートフォームを作りたい場合や、特徴のあるフォームを作りたい場合などはアンケートフォーム作成ツールを、回答を集めるのが難しい状況の中でも多くの回答を回収したいのならネットリサーチツールを使用するとよいでしょう。
導入コストや費用対効果の考え方
WEBアンケート作成システムは、ツールや条件(設問数や回答者数など)によって機能や料金が異なり、中には無料で利用できるプランもありますが、無料プランでは表現や機能が限られる場合が多いため、開催したいアンケートの内容に合わないこともあるかもしれません。
アンケートの規模(集めたい回答数、予想されるアクセス数、広告の予定 など)や内容を考慮し、目的に合ったツールを選びましょう。