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壁の次は崖!?2025年の崖に対応できるか?【ITPF】メールマガジン 2025年1月16日号

 
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  2025年1月16日号
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「壁」の次は「崖」

あけましておめでとうございます。ここからアプリでは、本年も皆さまのお役に立てるようデジタル化に関する記事や事例を発信してまいります。

さて、昨年は「◯◯◯円の壁」が話題となりましたが、今年は「崖」が心配になるかもしれません。本年は、まさに「2025年問題」と、その中でもデジタルに関する「2025年の崖」が大きなテーマとして注目されています。

「2025年問題」とは、日本において急速に進む高齢化や人口減少がもたらす社会・経済的な問題のことです。
この年を境に、日本社会は大きな転換期を迎えるとされており、特に社会保障制度、労働力不足、地域社会の衰退といった側面で深刻な影響が予想されています。
団塊の世代が75歳以上となることで、医療や社会保障制度に関する問題が顕著化する一方、事業面では人手不足が引き続き深刻な課題として残るでしょう。 また、経営面では、事業承継を急がなければならないケースも増加すると考えられます。

 


先日お会いした社長は、ちょうど75歳でした。あと5年以内には事業承継を完了させ、新しい体制に移行しなければならないと強い危機感を抱いておられました。 そのため、現状で営業の主軸となっているWebサイトを改善したいとのご相談を受けました。 このように、2025年はITに関する課題も顕在化すると予測されており、これを「2025年の崖」と呼びます。

 


経済産業省の「DXレポート」では、ITシステムにおける「2025年の崖」を克服するためのポイントが提示されています。
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html

 

 

ITシステムの「2025年の崖」とは?

ITシステムの「2025年の崖」 とは、どういうものでしょうか? 主に、システムの老朽化、人材の高齢化、業務の効率化、セキュリティリスクの4点が挙げられています。

中小企業では、30年前に構築されたシステムをそのまま運用しているケースが少なくありません。 これらのシステムは古い技術で作られているため、運用に必要な知識を持つ要員は限られており、その多くがベテラン社員となっています。 しかし、こうした要員も退職の時期を迎えており、対応が難しくなりつつあります。

例えば、定年退職が60歳であれば定年延長をお願いすることで運用を維持してきたものの、すでに定年延長を繰り返した結果、75歳を迎えると、これ以上働き続けるのは難しくなるという現実があります。
さらに、30年前に業務に最適化して設計されたシステムは、現在の業務環境ではむしろ非効率化を招いている場合も少なくありません。業務フローや顧客ニーズの変化に対応しきれず、企業全体の生産性を低下させていることもあります。

 

このように、ITシステムの老朽化が引き起こす問題は、単にシステム自体の問題にとどまらず、人材不足や業務の非効率化、さらにはセキュリティリスクの増大といった複合的な影響を及ぼしています。これこそが「2025年の崖」を迎える危機の本質だと言えるでしょう。

 

「2025年の崖」については、ここからアプリでも以下の記事を書いています。ぜひご一読ください。

◇ITシステムの「2025年の崖」がやってくる
https://ittools.smrj.go.jp/info/feature/rigle9000000250110uev.php


 

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