2003年、あるベンチャー企業に転職したのですが、そこの新規事業の一環としてインド製ストールの直輸入販売を始めることになりました。その後、独立しこの事業を続けることになり、2005年3月に南青山に実店舗をオープンし、同年5月には『楽天市場』でネットショップを開店させました。
会社名のインドリームですが、「India」と「Dream」を掛け合わせて「インドリーム」となりました。2006年には自社でECサイトを開店させ、現在は2つのネットショップで販売しています。
インドは手工芸のメッカです。刺繍が非常に盛んで、現在はカシミール、西ベンガル州、バラナシという3つの地域からストールを輸入しています。ストールは地域によりデザインが違い、雰囲気が変わるので、羽織っても楽しめますし、芸術品のようにアート作品として部屋に飾っても楽しむことができます。
【課題】 3つのネットショップの在庫をひとつずつ手作業で管理
2005年に『楽天市場』でネットショップをオープンしたときは、現在と比べて『楽天市場』全体の店舗数が少ない状況でした。iPhoneが販売されたのが2007年ですから、ECもまだまだこれからという時期でした。その当時のサイトは、今思うとあまり良いサイトとは言えなくて、写真が小さく、商品説明の熱意だけで売っていました。ちょうど2006年に表参道ヒルズが開業して、表参道に多くの人が訪れていたこともあって、高額なストールが調子良く売れていました。
当時、自社販売サイト、『楽天市場』、『Yahoo!ショッピング』の3カ所で販売し、ひとつずつ手作業で在庫を管理していたのですが、一点物の商品が売れると、全てのネットショップで在庫なしの状態にしなければいけないのがとても手間でした。手作業で管理していましたので、間違いやトラブルが発生することもありましたし、実店舗でも販売していたため、実店舗で売れた際にネットショップの在庫をゼロにし忘れていたこともありました。
ネットショップで買い物する人は、たいてい夜遅くだったりしますよね。夜中の12時に一点物が売れて、翌朝に在庫をゼロにしようと思っていたら、ほかのネットショップでも売れていた、なんてこともありましたので、一点物が売れたら、仕事が終わって家にいても在庫をゼロにする作業をしていました。
【導入】 ネットショップの一元管理ツールを導入
複数のネットショップを一元管理できるということで、TEMPOSTAR(テンポスター)を導入しました。在庫管理の煩雑さがなくなったことと、『楽天市場』にアップしたデータをそのほかのネットショップに移行できるようになりました。
TEMPOSTARは料金が従量課金制で、安い価格帯でいろいろな機能が使えるのが良かったです。ただ、当時は自社販売サイトではTEMPOSTARが使ず、一時期、他社のサービスを使っていたのですが、当初よりもTEMPOSTARの料金が安くなったこともあり、再びTEMPOSTARを使うようになりました。
TEMPOSTARは自由にできるように高度に設計されています。マニュアルもしっかりしたものがありますし、電話サポートもありますので、一度やり方を覚えてしまえば、時間的にもかなり効率化されると思います。
【効果】 一元管理ツールで在庫管理、EC運営の効率化
『楽天市場』と『Yahoo!ショッピング』は微妙にシステムが異なっているため、同じ情報を利用するためにはその点を細やかに変換しなければなりませんが、TEMPOSTARはしっかり変換してくれるので、大変使いやすいです。
一番の効果は在庫管理を含めた受発注業務の効率化です。3つのネットショップをそれぞれ運営していた場合、納品書もそれぞれで発行して、発送メールもそれぞれで出して、ということになりますが、TEMPOSTARでまとめて実行できるのは大変ありがたいです。
【展望】 業務の効率化で、さらに多店舗展開を進めていきたい
時代の潮流として小売業は“少量多品種”だと思います。その点から多店舗展開しないとなかなか利益に直結しないと思います。そうなると在庫管理は一元化できないとかなり大変ですので、社員が少ない企業や個人経営者の方にはTEMPOSTARはぴったりだと思います。
今後はTEMPOSTARの機能をもっと活用して『Yahoo!ショッピング』や『Amazon(アマゾン)』などでも積極的に販売していきたいと思っています。
社名:株式会社インドリーム
HP:https://indream.co.jp/
創業:15年目(設立2005年3月3日)