SNSを活用して情報を発信、店舗のファンが急増

当店では、スーパーフルーツのカムカムが入った豆乳やチャイ・タピオカ・チーズティーなどのオリジナルドリンクメニューをはじめ、韓国料理やワンコイン弁当などを販売しています。店舗を始めた当時は、宗像市周辺には韓国ならではの屋台はありませんでした。当初は、近隣にお住いの皆様はキンパもヤンニョムチキンも見たことがなく、キンパと言ってもまったく通用しませんでした。今では地元の方たちにも浸透して、よく足を運んでくださる常連さんも増えてきました。また、店内で販売しているハンドメイド雑貨も大変好評で、1点ものという付加価値も相まって売れ行きも好調です。

【課題】SNSの知識が乏しく、写真もキレイに撮影できなかった

当初は、情報収集も兼ねて韓国へ遊びに行きたいと思っていましたが、オープンから半年も経たないうちに新型コロナウイルスが蔓延してしまいました。全国の飲食店をはじめとした接客業は大きなダメージを受け、私たちも同様に厳しい状況が続きました。しかし、テイクアウト専門店として営業していたため、多少の回復の兆しが見えはじめ、店舗の情報発信をより強化する必要があると考えていました。
実は、店舗をオープンする前からプライベートでSNSを始めていて、内装や看板などお店がつくられていく様子をアップしていました。近隣にお住いの皆様も、店舗ができる様子をワクワクしながら見てくれていた様子でした。当初はSNSに関する特別な知識は持っていませんでしたし、ビジネス向けにSNSを活用する方法を相談できる相手がおらず、唯一頼れるのは友人くらいでした。特に苦手意識が強かったのは、オシャレな写真を撮影することです。光の入り方や角度など、まったく分からず上手く撮れませんでした。

【導入】Facebookを店舗のPRとして導入し毎日欠かさず更新

数あるSNSの中でも利用頻度の高かったFacebookを情報発信のツールとして導入しました。メニューや雑貨を中心に毎日写真を撮影し、投稿し続けることで、自分でも驚くほど写真の腕も上達していきました。
現在はスタッフと2人でSNSを更新しています。最初のうちは、店舗情報ばかりを発信していたのですが、人となりがわかる多少砕けた内容のほうがお客様に受け入れられやすいということに気がつきました。またライブ配信も取り入れて、会話をしながら進めています。

【効果】狙ったターゲットにアピールでき集客に成功

韓国が好きな人をターゲットとして的を絞り、Facebookのページに記載しています。ハッシュタグと店舗名、住所、電話番号、営業時間を必ず入れて、できるだけ多くの人から検索してもらえるようにしました。狙ったターゲット（20代から60代女性）に対して直接アピールし、お客様の反応を見ることができました。新型コロナの影響もありましたが、集客にもつながったと感じました。
最近では飲食店を応援するエール飯が流行したことにより、宗像エール飯で検索してくれる人が増加、フォロワーが倍増しました。店舗に足を運んで応援してくれる方も非常に多く、数種類の弁当を家族分注文してくださるケースもあり、本当に助かりました。
また、食料品のほか半分のエリアに雑貨を置いているのですが、イベントにしか出さないような有名な作家さんからも、新型コロナの影響を受けてイベントが無くなったため置かせてほしいと言っていただけるようになりました。作家さんのファンたちが「ここにしか置いていないので」と来店してくださることもあります。新作をSNSにアップするとすぐに反応があります。ほとんどが1点ものなので、すぐに完売してしまいます。

【展望】マーケットの拡大に向けてライブコマースを取り入れたい

現在はSNSとライブ配信が中心ですが、ライブコマースを取り入れた雑貨の販売方法も考えていきたいです。今後もSNSでは商品のことだけではなく、お店の雰囲気が伝わるように小まめに発信していこうと思います。雑貨販売について、今はまだ地元のお客様が中心ですが、地元の枠を越えてマーケットを拡げていくことが目標です。
SNSやライブ配信をしていると、欲しい商品についてのコメントがもらえます。そういったコメントは、商品の見せ方や商品開発にも役立っています。気軽にたくさんコメントしてもらえるよう、素の私たちを見てもらえるような内容を日頃から考えるようにしています。