弊社は1899年(明治32年)に創業したハンドメイドで食器を作る会社です。元々は工場を持っていましたが、戦時中に更地になってしまい、戦後からは工場を持たないファブレスメーカーとして営業しております。伝統的に受け継がれてきたガラス製品を、現代に合うようにデザインしつつも、昔ながらの良さを今に残し生かすモノ作りがこだわりです。店舗での販売のみならず、自社ホームページにてインターネット販売も行っており、現在はコロナ禍の影響でネットでの注文が非常に多くなっています。
【課題】汎用性の高いソフトを使いきれずにいた
新たなグループウェアシステムを導入したにも関わらず、機能の多くを活用できていないことが大きな課題でした。弊社はITに関して積極的な取り組みを進めており、その一環として独自に情報共有などを目的としたソフトを作成していました。このソフトは長年改良しながら利用を続けたことで、弊社にとって非常に使い勝手の良いものになっていました。しかし、ハードの変化に合わせてバージョンアップをする必要があり、その度に多大なコストがかかります。そこで、数年前に汎用性の高い新たなソフトを導入することを決意しましたが、ソフトの変化に適応することができず、折角の新たなソフトが宝の持ち腐れとなっていました。
【導入】情報を一括管理・共有できるグループウェアサービスを検討
以前から、補助事業などで中小機構にはお世話になっていました。その中で、IT経営簡易診断のお話を伺いました。IT経営簡易診断でご紹介いただいた、「Google Workspace」というグループウェアツールの導入を現在は検討しているところです。私が国内外の展示会に参加するなど移動が多いことに加えて、弊社の店舗が東京と新潟という離れた場所にあることで、情報・スケジュール共有がしきれていませんでした。そのため、スケジュール管理を一括でできるグループウェアツールに興味がありました。
【効果】第三者の意見から自社に適したシステムを再確認できた
これまで相談できる方がいなかったこともあり、ITに関するお話を伺えた今回のIT経営簡易診断は、大変有意義な時間でした。弊社にとって適したITツールについて改めて考えることができたと感じています。現在はコロナ禍の影響で注文数が増加したネット販売への対応で忙しいため、紹介していただいた「Google Workspace」の導入はまだ出来ていません。しかし関連書籍を読むことなどを通じて、社内での具体的な活用方法を検討しています。具体的にはスケジュール管理についてはもちろんですが、その他の店舗間での情報共有にも是非役立てて活きたいと考えています。このように、私個人では対応できていなかった新たなITの活用を考えることができたことが、IT経営簡易診断の最も大きな効果であったと感じています。
【展望】日本のガラス製品の魅力をグローバルに
今年は、インスタグラムの中で弊社商品を使った写真のコンテストを企画し、たくさんの応募をいただきました。企画を通して、中華圏のお客様が多いことを知りました。日本のみならず海外からもご利用いただけていることが分かり嬉しかったです。今後はこのコンテストの他にも、GoogleマイビジネスのようなITツールを活用して製品をグローバルに発信することにより、オンライン販売に興味を持っていただきたいと考えています。海外の旅行者が錦糸町を訪れた際には、弊社店舗に足を運んでもらえるような観光スポットの一つとなることを目指しています。そのためにも、今回紹介していただいたグループウェアに限らず、多くのITツールの活用を通じて、支店との連携を高めながら私たちにできることを模索しています。ガラス製品という懐かしくて新しいモノ作りを続けていく中で、手に取った時の喜びやその良さを、たくさんの人に伝えていきたいと思います。
社名:廣田硝子株式会社
HP:https://hirota-glass.co.jp/
主な事業:ガラス製品販売製造
所在地:東京都墨田区錦糸2-6-5
創業:1899年5月