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IT導入により金銭的・時間的コストの削減を実現

  • 2020年09月14日
  • アースルーフ
  • 宿泊業
  • サイトコントローラー
  • 関東
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伊豆高原のペンション「アースルーフ」を経営する利岡正基さんは、宿泊予約サイトのプラン変更にかかる労力と外注コストに悩んでいました。そこでITシステムを一新することによって、問題解決に取り組みました。

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代表:利岡 正基さん

私は伊豆高原でペンションの経営をしています。部屋が5室あり、最大20名の方に宿泊していただくことができます。就学前のお子様がいらっしゃるファミリー層をメインターゲットとしており、4歳未満のお子様については無料でご利用いただけます。また、どのテーブルに座っていてもお子様が遊んでいる様子が見えるように設計しており、幼いお子様と一緒でも落ち着いてお食事を楽しんでいただけます。大人の方々にくつろいでいただきながら、ご家族の思い出作りができるのが当ペンションの最大の強みであると考えています。予約サイトの口コミの、お子様連れのお客様からとても満足していただけたとの書き込みから、更に多数のファミリー層の方々のご宿泊に繋がっています。

【課題】予約サイトの管理に時間とお金がかかっていた

これまでは、複数のOTA(Online Travel Agent、インターネット上だけで取引を行う旅行会社のこと)と契約していました。プランを変更するためには、サイトごとに作業をする必要があります。この変更には多大な時間がかかるため、当宿では外部に委託して変更をしていました。しかし委託には売上の5%ものコストがかかります。このコストが、売上が増加から減少に転じてしまった3年目に課題となりました。安易に金銭的コストを下げることを目的に外部委託をやめてしまうと、今度はプランの変更業務に時間を取られ、サービスの低下を招きかねません。また、売上向上を目指し、これまで使用していなかったOTAに登録することを検討しましたが、既存のシステムでは幾つかのOTAに対応していないこともわかりました。

【導入】IT導入によりコスト削減を目指す

利益の向上のためには、金銭的・時間的コストを削減する必要があったことから、宿泊プラン管理の効率化が期待できるITツールがあれば、利用したいと考えていました。導入コストなどへの不安もありましたが、IT導入補助金があることを知り、この補助金を活用して宿泊プラン管理の「かんざしクラウド」というアプリを導入しました。このアプリは、複数のOTA上の宿泊プランの変更を一括して行うことが可能です。使い方が分かりやすいだけでなく、ベンダーのご担当者様からも丁寧なご指導を受けたことで、スムーズな導入が実現できたと考えています。導入後は目標としていたコスト削減ができているため、満足しています。しかし一方で、使いこなせていない機能もあり、今後は他にどのようなことができるかを積極的に模索していきたいと考えています。

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【効果】宿泊プラン管理ツールによるコスト削減で利益倍増

IT導入による最大の効果は利益の向上です。現在は、市と連携して観光事業を運営しているため、毎日ペンションを営業しているわけではありません。そのため、売上はこれまでと比べて減少しましたが、利益については大きく改善されています。2020年9月現在、既に粗利が2019年度の1.6倍になっています。これまで外部に委託していた宿泊プランの変更作業などを、新たに導入した「かんざしクラウド」で一元管理するようになったことで、全体のコストが低下したためではないかと考えています。これまで半日から1日かかっていた宿泊プランの変更作業を早い時では30分程度で行うことができ、他の業務を行うこともできるようになりました。そのことも利益の増加につながったのではないかと考えています。

【展望】時代に合わせた宿泊プランを

これまでは、売上が増加していた開業当初2年間の経験をもとに経営を行っていました。しかし現在、コロナの影響を受けるようになり、それまでの成功体験だけをもとに経営を行うことはリスキーな行為であると感じています。今後、我々のような宿が生き残っていくためには、社会の状況に合わせた柔軟なプランの変更が必要不可欠です。例えば、テレワークが可能な宿泊プランを用意するなど、アイデアはたくさんあります。新たなプランを実現させていくためには、さらに業務の効率化を図ることは必須ではないでしょうか。そしてそれには、ITツールを使うことが何よりの近道であると考えています。

宿名:アースルーフ
代表:利岡 正基
主な事業:家族の思い出を育てる宿・アースルーフの運営
所在地:静岡県伊東市池615-87
創業:2014年12月

【支援者の紹介】「自分にできることは全部やる」

今回のIT導入は、関東経済産業局、さがみ信用金庫と弊社(三島信用金庫)が連携実施したIT導入セミナー・相談会をきっかけにスタートしました。セミナーに参加した事業者に向けて、宿泊事業者向けのサービスを展開しているITベンダー6社からプレゼンテーションを実施するというもので、アースルーフ様は、そこで「かんざしクラウド」を展開している株式会社かんざし様と出会い、自社の経営改善に役立つツールと判断、導入に至りました。
特に自分個人が何かを提案したというものではないですが、こういったイベントに参画したり、事業者様をお誘いするのも大事な支援活動の一つだと考えています。
普段の支援活動においては、自らの知識経験だけではお客様支援はできないので、お客様に対する提案では迷うこともあります。様々な支援経験をもつ本部の事業者サポート部にいる同僚や上司に相談をしながら進めることが多いです。また、関東経済産業局や県産業振興財団、よろず支援拠点など専門機関との連携も出口のひとつであると考え、様々な機関との連携・情報交換によって補完するようにしています。


三島信用金庫
元気創造部 地域未来創造課 佐藤

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