ITプラットフォームへ移動
特集

インボイスの導入に備えた補助金制度について

  • 2022年3月10日
  • 中小機構 中小企業支援アドバイザー 村上知也
  • インボイス
  • 補助金制度
インボイスの導入に備えた補助金制度についてのサムネイル画像

2023年10月からスタートするインボイス制度では、事業者によってはIT投資が必要になる場合もあります。その際に活用できる補助金制度について紹介していきます。

インボイスのシステムの影響範囲

2023年10月1日にインボイス制度がスタートします。制度に対応していくためには、以下の図表のようなシステムの対応が必要になると考えられます。

変更の中心となるのはレジや会計システムです。それ以外にも受発注などお金に関するシステムは影響があるでしょう。つまりネットショップも影響を受けるわけです。特に、BtoBのネットショップはインボイスの対応が必須と言えます。また、システムではありませんが、お店での券売機などもインボイス対応が求められます。

 

インボイス導入の際の補助金活用について

インボイス制度に関する補助金については、経済産業省のPR資料の内容を以下に記載します。補助金の詳細については、それぞれの公募要領が公開された際に必ず確認してください。

令和3年度補正予算の事業概要(PR資料)令和3年12月(PDF)

(1)小規模事業者持続的発展支援事業(持続化補助金)

通称、「持続化補助金」は、販路開拓や生産性の向上について補助される制度でした。そして今回からは、インボイス発行事業者への転換のためのインボイス枠が用意される予定です。

 
            (出典)令和3年度補正予算の事業概要(PR資料)令和3年12月(PDF)

(2)サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)

また「IT導入補助金」についても、インボイス制度への対応が大きなテーマになっています。会計やレジのクラウドサービス化が進んでいますので、今回からクラウド利用料も2年分まとめて補助される予定です。

 
               (出典)令和3年度補正予算の事業概要(PR資料)令和3年12月(PDF)

IT導入補助金については、以下の資料でもう少し詳細に説明されています。

サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)令和3年度補正予算の概要 令和4年1月 中小企業庁(PDF)

IT導入補助金には、いくつか類型がありますが、インボイスの対応としては、「デジタル化基盤導入類型」となります。

中小・小規模事業者に、インボイス制度も見据えたデジタル化を一挙に推進するため、会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの導入費用に加え、PC・タブレット、レジ・券売機等の導入費用が支援されます。

 
 

補助率は補助額によって異なってきます。ITツール(ソフトウェア)の場合は、50万円以下までは4分の3補助で、50万円を超えて、350万円までは、3分の2となります。

 

また、PCやレジ等のハードウェアも対象となりますが、こちらは2分の1までの補助で、金額もPC等が10万円まで、レジ等が20万円までとなっています。

インボイスのシステム対応に向けて

今、事業者の皆様に実施してほしいのは、自社の使っているレジや券売機、キャッシュレスシステム、会計システム等のインボイス対応がいつどのようになるのか、メーカーに確認することです。

最近では、タブレット型のクラウドレジを使っているお店も増えています。その場合は、クラウド側でレジのソフトウェアがバージョンアップされると、それだけでインボイス対応が完了することもあります。事業者側では、インボイスの登録番号を設定し、変更されたレシートなどの書式を確認するだけで済むケースもあるでしょう。

一方で、ネットに繋がっていないレジの場合は、新しいソフトウェアへのバージョンアップをしたり、レジ自体を買い替える場合もあるでしょう。

現状を確認した上で、新しいシステム投資が必要になる場合は、今回紹介した補助金が対象になる可能性があります。補助金の公募要領が公開され次第、内容を確認して、早めにインボイスへの対応を図っていただきたいと思います。