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Windows11登場 でも焦らないで

  • 2021年10月8日
  • 中小機構 中小企業支援アドバイザー 高見康一
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世界中のPCで広く利用されているOS「Windows」シリーズ。その最新版である「Windows11」が2021年秋に登場しました。
現在「Windows10」を利用している日本の小規模事業者はどのように対応すればよいのでしょうか。
対応の指針となる考え方を紹介します。

2021年10月5日、米マイクロソフト社が「Windows」シリーズの最新版「Windows11」をリリースしました。日々業務で「Windows」を利用している事業者の方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。かく言う私もその一人です。我々「Windows」ユーザーは、この最新版リリースといった場面で、どう対応していくべきなのでしょうか。

そもそも「Windows」とは

ハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションの関係を示したイメージ画像

そもそも「Windows」とは何なのでしょうか。今日、数多の企業で日々の事業活動にPCが利用されています。具体的には、PC上で「Word」「Excel」「インターネット」「メール」等を利用し、日々業務を行っています。そして、その「アプリ」を動かす土台として「OS(オペレーティングシステム)」と呼ばれるものがPCにインストールされています。そのOSの代表格が「Windows」です。

「Windows11」登場

その「Windows」の最新版「Windows11」が2021年10月5日に登場しました。「Windows10」とはどのようなところが変わるのでしょうか。簡単に紹介します。

(1)デザインの変更

タスクバーがデフォルトで中央寄せになっている画面のイメージ画像

タスクバーがデフォルトで中央寄せになっています。高解像度ディスプレイを利用するユーザーにも使いやすくするための変更でしょうか。その他ウィンドウやバーなどのデザインも少し変更されています。

(2)ウィンドウ整理機能の強化

ウィンドウ整理機能のレイアウトのイメージ画像

最大化や最小化、左寄せなどだけでなく、様々なレイアウトでウィンドウを整理できるようになります。これも複数ウィンドウを並べながら作業を行う高解像度ディスプレイユーザーには便利な機能と言えます。

(3)Teamsの統合

以下の記事で紹介しました「Microsoft Teams」というツールが標準搭載されます。

特集記事:無料から使えるテレワークツールMicrosoft Teams

標準搭載された「Microsoft Teams」の画面のイメージ画像

こちらは「コミュニケーションツール」と呼ばれるもので、Web会議やチャット、ファイル共有などテレワークに活用できる機能が一つになったツールです。
ニューノーマル対応としての変更と思われます。

IT支援力アップ ミニ講座で「Microsoft Teams」の解説をしている動画もございますのでご参照ください。

(4)「ウィジェット機能」の追加

ウィジェット機能が表示されている画面のイメージ画像

「Windows7」を利用されていた方は「懐かしい」と思われるかもしれません。「Windows7」に搭載されていた「ガジェット機能」のようなものが新たに追加されました。タブレット端末などタッチディスプレイを意識した機能追加にも見えます。

その他にも様々な機能追加・変更、動作速度向上などが図られています。現在のIT利用環境に照らし合わせた、ユーザーに嬉しいアップグレードと言えそうです。

すぐにアップグレードした方が良いとは一概には言えない

変更点を見ていると「Windows11」は、これからのIT利用に好影響を与えてくれるように思えます。ただ、業務で利用しているIT環境のOSアップグレードについては、少し慎重に考える必要があります。以下に検討・確認した方が良い事項を記載します。

(1)コストとのバランス

OSのアップグレードにはコスト(費用・時間)がかかります。「Windows11」は「Windows10」を利用中の方は無料でアップグレードできます。しかし、新たに購入する場合はもちろん費用が掛かります。またアップグレードには時間も必要です。業務用のPCであればアップグレード後に影響の検証なども必要になります。

(2)アプリケーションの対応

アプリケーションが最新のOSに対応するには、一般的には少し時間がかかります。提供事業者側で動作確認を実施するからです。業務で利用しているアプリケーションがすでに対応済みか、アップグレード前に確認しておくことをおすすめします。

(3)安定性・安全性

システムは沢山利用される程に安定性が増します。リリース直後には予期していなかった動作などが発見され、対応パッチが充てられるからです。もちろん最新版の方が新機能などで安全性が向上するパターンも多いですが、「使い込まれた」バージョンを利用する方が安心ということもあります。

アップグレードは焦らなくていい。でも忘れないで

上記を踏まえると「すぐに」アップグレードするのは少しリスクが大きいように思えます。一方で、魅力的な機能を備えた最新版を「すぐに」利用することで自社の事業を加速させる可能性もあります。リスクマネジメントを意識しつつ、有識者と相談しながら導入時期を判断されるのが良いかと思います。
ただ先延ばしには期限があることを忘れないでください。前バージョンのWindowsはいつかサポートが終了します。サポートが切れたOSを利用するのはリスクが非常に大きいのでその前にはアップグレードされると良いでしょう。

私も「Windows11」の利用はもう少し先になりそうです。というのも、「Windows11」の利用には動作条件があり、私の自作PCはセキュアブートやTPMといった一部動作条件を満たしていませんでした。利用を検討される場合は、Windows11の公式ページなどで動作条件も確認してみましょう。一方で、条件を満たしているPCにはアップグレード可能との通知が順次くるそうです。
個人的には動作条件を満たすよう調整し、アップグレードをして高解像度ディスプレイを導入したいと考えています。

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