AIによるオンライン経営相談「E-SODAN」を活用してみよう!
- 2020年12月17日
- 中小企業診断士/E-SODAN「専門家とのチャット」担当 中内善文
- 経営者・経営指導員向け
- オンライン経営相談

「経営相談」となると堅苦しいと思ったり、身構えたりしていませんか? 中小企業の経営者にとって、経営に関する悩みを相談したい、ちょっとした支援策を知りたいと思うことは多いでしょう。ただ、忙しい毎日を送る経営者は、なかなか経営相談の窓口に行くことができないという話もよく聞きます。また、そもそもどこに相談すればよいのかわからないという方も多いでしょう。
一方、相談を受ける支援機関の方にとっても、自分が知らないことを聞かれたり、難しい相談を受けたりして頭を悩ますこともあるかと思います。
そのようなときに気軽に相談できる先があります。それが「E-SODAN」(イーソーダン)です。中小企業のみなさまが抱える悩みに、いつでもどこでもお答えするオンラインの経営相談サービスです。中小企業基盤整備機構では、AI技術を活用した「E-SODAN」を2019年3月から実証実験を開始しました。2019年8月から本格稼働し、国内初のオンライン経営相談サービスとして、これまでたくさんの相談を受けています。
相談方法としては2つあります。
1.AIチャットボット
24時間365日いつでもAIが対応しています。

2.専門家とのチャット
中小企業診断士等の専門家が平日の9時~17時に対応しています。

今回は「1.AIチャットボット」について紹介したいと思います。まずは使い方からです。
経営についてお気軽にご質問ください。(PC、スマートフォン、タブレットから利用可能)
(1)使い方
サイトにアクセスすると、まず「こーめい(孔明)1号」が登場します。「こーめい1号」は、AI技術を使ったロボットというキャラクター設定になっています。「こーめい1号」が提示する「よくある質問のトピック」を選択するか、質問欄に直接質問を入力すると、「こーめい1号」が回答します。24時間365日休まず、無料で対応しています(通信料は除く)。

この2つの使い方、選択肢を選んで進めていく方法と質問内容を自由入力する方法についてこれから紹介します。
イ.選択肢
例えば、選択肢については、「新型コロナウイルス対策について知りたい」を選ぶと以下のような6つの選択肢が表示されますので、自分が知りたい項目を選ぶと、また次の選択肢が示されます。自分が想定していなかった内容も表示されることもあり、それぞれの回答を確認したくなります。

例えば、「テレワークを導入したい」を選択すれば、以下のような回答がでます。

ロ.自由入力
次は自由入力です。画面下にある「質問する」というボックスに、質問を自由入力します。
単語・キーワードから文章まで、AIチャットボットが持つ自然言語処理技術で、相談者が入力した質問を理解して適切な回答を導き出します。
「こーめい1号」には、あらかじめ経営に関する約1000問のQ&Aを搭載しています。これまでに入力された質問内容に関するキーワードとしては、今年度は「コロナ」が最も多く、続いて、「補助金」「共済」「創業・起業・開業」「売上」といった項目が入力されています。
では、具体的な質問の入力について見てみましょう。例えば、最近よく耳にする「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を調べたい場合、「DXについて知りたい」と入力すると、登録されているQ&Aとして、「デジタルトランスフォーメーション(DX)の変化にどのように対応していけばいいでしょうか」が選択肢として表示されます。

それをクリックすると、回答が表示され、参考情報として回答に関連するWEBサイトも表示されます。「こーめい1号」の回答だけでなく、紹介サイトを通じて詳細内容を確認することもできます。

このような短文の質問だけでなく、単語から長文までAIが解析を行い、類似する質問候補が提示されます。ただし、「こーめい1号」が質問を理解できない場合もありますので、その際は、短めの文章に区切るなどして別の表現に書き換えてください。
(2)フィードバック機能
質問した内容に対して提示された回答が満足できるものだったのかをフィードバックできます。提示された回答には評価のボタンがついており、回答が「よかった」場合には「はい」を、「悪かった」場合には「いいえ」ボタンを押すと、「ご意見・ご感想フォーム」が表示されます。ここに入力されたコメントに基づきさらなるサービス改善を図っていくため、どしどしご意見・ご感想をお寄せください。

今回、紹介した「E-SODAN」の「こーめい1号」のチャットボッド機能はいかがでしたでしょうか。経営に関する課題について、ふと気になったとき、調べものをしたいときにはお手軽に利用できます。ネット検索でいろいろなサイトを確認するより、適切にまとめられた回答がすぐに得られるので、是非ブックマークに登録し活用してみてください!
次回は、「2.専門家とのチャット」について紹介します。