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小規模企業こそサブスクリプションを活用しよう ~利用しよう提供しよう~

  • 2020年11月18日
  • 中小機構 中小企業支援アドバイザー 高見 康一
  • サブスクリプション
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ICT、IoT、AI、DX、オンプレミス、クラウド、サブスクリプション…。ITの世界は今かつてない速度で進化し、それに合わせて新しい言葉が日々生まれています。この新しい言葉の中で、今回は小規模企業こそ知っておきたい言葉「サブスクリプション」について書いていきたいと思います。

近年は世界情勢や経営環境、市場動向の変化が激しく、それに伴い消費者の価値観やライフスタイルもものすごい速さで変わっています。サブスクリプションは、そんな時代を生き抜くために「渡りに船」に成り得るものです。ヒト・モノ・カネなど経営資源が多くない小規模企業にとっては特に使い勝手の良いものではないでしょうか。

サブスクリプションとは

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サブスクリプションとは、実はITの用語ではありません。ビジネスモデルの用語です。商品やサービスの購入・利用時点で料金を支払う方式ではなく、利用した期間に応じて料金を支払う方式のことを「サブスクリプション方式」と言います。
簡単に言い換えると「買取」ではなく「定額制」という支払い方式です。
こう言い換えると、方式自体は決して新しいものではないと感じられると思います。その通りです。ただ、この方式は「IT」「アプリケーション」の分野で利用されることは今までそれ程ありませんでした。そして、今や爆発的に増えてきています。

小規模企業のIT活用にサブスクリプションが合う3つの理由

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サブスクリプションは、今のような時代どのような事業者にとっても有用な選択肢の一つです。そして、特にサブスクリプションを活用して大きなメリットを享受できるのが小規模企業の方々です。以下に3つの理由をご紹介いたします。

手軽に始める事が出来るため

まず、何よりも手軽に始める事が出来ることが最大の理由です。IT活用のためにアプリケーションを導入しようとした場合、従来の買取型だと導入時に大きな費用が掛かります。一方で、サブスクリプション型は支払いが月額制なので、導入時の費用は抑えられます。「30日間無料」など、一定期間であれば無料で利用できるものも多くあります。

簡単にやめる事が出来るため

サブスクリプションは、月々利用した期間に応じてその分の料金を支払います。ですから、導入後に数カ月で業務に馴染まず、利用しなくなった場合、それまでの料金さえ支払えばすぐやめる事が出来ます。買取型ではそうはいきません。導入時に支払いが発生するからです。そして、概してその金額は数カ月利用した程度ではモトが取れない程度の金額です。

お客様のニーズ・市場環境が目まぐるしく変わる昨今、必要になるIT技術・アプリケーションも変っていきます。そもそも既に多様化はずいぶんと進んでいます。現在は一昔前と比べて顧客の望む製品・サービス、自社の在り方の最適解が見えにくい時代になりました。

先述のように、サブスクリプションは「手軽に始める事ができ、簡単に辞める事ができる」という特性を持っています。「環境の変化に合わせて利用するモノを代える」はたまた「とにかく導入して顧客の望みに適わなければすぐやめて別のモノを導入する」などが可能なサブスクリプションは、小さな企業がこのような変化の激しい時代を生き抜いていくために最適な方式ではないでしょうか。

提供ノウハウが学べるため

上記2つと毛色が違いますが、こちらも重要なポイントです。サブスクリプションは今の時代に適した支払方法です。利用するだけでなく、自社でもサブスクリプション型で商品・サービスを提供していく事も選択肢の一つではないでしょうか。サブスクリプションを利用すれば利用者側でサブスクリプションを体感し、顧客側から感じるメリット・デメリット、そして提供ノウハウを学ぶ事が出来ます。定額制で利用できる美容サービスやシェアビジネスなど、IT以外でもサブスクリプションを取り入れている事業者も増えつつあります。まず利用してみて、自身の新たなビジネスのヒントを得てみてください。

サブスクリプション活用はこんな形

では具体的にどのような形で利用していけばよいのか、モデル例を紹介します。

こちらの事業者は、創業当初はアプリを使わない形で販売管理を行っていました。そして6年後、レジを導入する段階でサブスクリプション型のレジを導入しました。初期導入費用やランニングコストが抑えられ、すぐに導入する事が出来ました。パッケージソフトの導入や自社開発などでは、このようにすぐに導入する事は難しかったでしょう。

「とにかくやってみよう」
こんな想いですぐ始められるのがサブスクリプションの大きなメリットです。

最後に

サブスクリプション。聞きなれない言葉かもしれませんが、決して難しいものではありません。消費者の価値観やライフスタイルは益々多様化していきます。大きな設備投資、システム投資は益々リスクが高まっていきます。「手軽に始める事が出来る」「簡単にやめる事が出来る」サブスクリプションをうまく活用し、時代に「流されない」、時代に「うまく乗った」ビジネスモデルを構築してみてはいかがでしょうか。

以下記事も参考にどうぞ
「アプリの基本」〜もっとITを使おう

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